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2020.10.21
【水が怖いお子様の水泳指導について(その1:指導法のご紹介)】

こんにちは。
水泳の家庭教師アクアです。

 

今回は、「水が怖い」というお子様の水泳指導でのポイントなどを、お話していきたいと思います。

弊社でお子様のレッスンで一番多く頂くご相談が

「水が怖い」「顔つけができない」「潜ったことがない」

といった内容です。
こちらは幼児様に限らず、小学校高学年、成人様でも少なくないご相談です。
それは、過去のご経験や生理的なものであったりとご事情は様々です。
水が怖いと感じられた理由には、原因が必ずあります。

アクアでは、「水泳を楽しいと思って頂ける」ということを指導方針の一つに掲げて指導にあたっておりますため、水が怖いお子様にも適切にアプローチできるよう指導法の構築と研修を行っております。
今回は研修で行っている内容の一部をご紹介させていただきます。
水への抵抗感克服の一助としていただければ幸いです。

 

 

*****
先述したとおり水が怖い、というお子様については様々な理由がございます。
理由は大きく分け4つございます。

 

1・過去に溺れたことがある、溺れた人を見たことがある

2・プール(環境)が怖い、水泳が怖い・嫌い

3・顔つけだけ嫌がる

4・人間が浮けると思えない、沈むイメージしかない
等など

 

に関しては、特に幼少期などに水への抵抗感を持っているにも関わらず、強引に入水させられ、水中で身体を自由に動かすことが出来ず怖い思いをした事がある、あるいはそういう風景を見た事があり、自分もそうなってしまうのではないかと恐怖心が生まれた事が起因していることが往々にございます。
小さい頃の「怖い」というイメージは非常にインパクトが強く、成長するにつれてイメージが大きくなってきてしまい、より抵抗感を持ってしまうという事もございます。
そのため、なるべく早い段階で「水の中で自由に動ければ怖くない」という体験をさせる事が肝要です。

 

に関しては、1の発展系となります。
実際にプール底面にお腹をつけるよう伝えてみると、意外と難しいため「人間は基本的に浮くようにできている」ことを理解し、すんなりと受け入れることができることがございます。

 

2、3に関しては、本能的な部分での抵抗感、恐怖心となります。
スクール等に通っているお子様でも、この2の「水泳が嫌い」という拒否反応を示す場合がございます。勿論様々な理由が考えられますが、のように顔付けに少し時間がかかったお子様や足がつかない所で怖がったり、なんとなく嫌がったりする場合は、この本能的な部分での抵抗感をきちんと克服していない可能性がございます。
そのため、なかなか浮き身の姿勢が取れない・けのびで沈んでしまう等の現象が発生すると考えられます。

 

初心者の方に恐怖心を持たせる要因は、大きく分けて3つございます。

 

▶口や鼻まで潜れない:空気の遮断。命の危険性(本能)呼吸が出来ない、呼吸を奪われるという生存本能からの恐怖感

 

▶耳まで、または目まで:視覚を奪われる、聴覚を奪われる、粘膜に水が入る事などの不快感、不安感

 

▶浮遊感:支持物がない状態で浮遊状態にある事に対する恐怖心

 

▶寒がる:水温の変化による不快感、体温を奪われることへの不安感。

こちらは、ほぼ本能的、生理的な嫌悪感、恐怖感、不安感となりますので、「がんばれば出来る」という感覚的な指導ではいつまでも怖いまま、不安なまま水中に入る事になります。
緊張状態にある中で水泳レッスンを受けても、身体がこわばり、沈んでしまいます。
そのため、アクアでは水慣れと不安感や恐怖心の克服に対しては、指導でアプローチ致します。
例えば

▶くちや鼻まで潜れない(空気の遮断)

の克服方法は
【水中で息を出す事】
【息を止める事】
【爆発吐息を習得する事】など
です。
水中でも自由に呼吸が出来ることがわかり、自分でも水中で呼吸を自由に操作することができれば、怖い場所ではないと理解し、克服することができます。
具体的なレッスン方法としては
【口から息を出す】
【鼻から息を出す】
【両方から息を出す】
【顔つけ(下向き→口→鼻→ゴーグル→耳・・・)】
【潜る(時間をのばす)】など
です。

 

初心者の特性としては
1)不安を抱きやすく
2)水中でバランスを保ちにくく
3)一度に2つのことはできず
4)動きをコントロールすることができず
5)緊張の力みから無駄な力で無駄な動きをしやすい
がございます。
そして「年齢特性」「発達特性」によって、そのレベル(強度)が異なります。また、骨密度や骨格によってもアプローチが異なります。

上記の特性をしっかり理解しているインストラクターか否かによって、レッスンの内容が異なります。
そのため、まずは初回レッスンでご状況を拝見し、どのようなレッスンプランが最適かをインストラクターが判断し、ご提供させていただいております。

 

 

以上は指導方法のごく一部となりますので、水への抵抗感をお持ちの方はまずはお気軽にご相談くださいませ。

 

 

次回は、実際にアクアにお問合せ頂いた水怖のお子様のレッスンエピソードをご紹介致します。
シャワーに入る事も怖がられていたところからスタートされ、

月2回のレッスンで個人メドレーに挑戦されるまでにご成長されたお子様のレッスン内容と進度についてもご紹介させていただきます。

是非、次回もご高覧頂けましたら幸いです。

 

水泳の家庭教師アクア

 

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