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2020.10.23
【水が怖いお子様の水泳指導について(その2:レッスンエピソード)】

こんにちは。水泳の家庭教師アクアです。
前回、

「水嫌いのお子様の水泳指導法」

についてご説明させていただきました。
(※記事はこちら
今回は、実際の水が嫌いだったお子様のレッスンエピソードです。
<ご相談内容>
小学校3年生
極度の水怖。幼稚園の時に水遊びの時間があったが、泣いて嫌がったため、プールの外で遊ぶようになった。シャワーを怖がり、お風呂も毛嫌いするように。
顔を水につけることを嫌がるので、顔を洗う事が難しい。命を守るためにも、泳げるようになってほしい。

 

<体験レッスン時のご様子>
初回は構えず色々行う形でスタート。
・プールサイドで口から吸って鼻か口で吐く・鼻から吸わない説明。
・水道前にて手で水をすくい、たこ焼き口をちゅっぱ~っで反復。
たこ焼き口のまま顔を洗いパー。反復。口呼吸を覚える。下向きでシャワーを浴びる。
・プールサイドにて顔洗い・体に水かけ・壁キック・頭に水かけてパー10回
安全な入水方法・壁つたいカニ歩き・水中の段差で、水面息吹きかけパーッ・バブリング(嫌がる雰囲気を感じたため、ゴーグルを使用)

・ゴーグル着脱練習

・ん~を3秒言う練習を立位で行い、鼻までつける。
・常にん~パっと声かけ、寒い様子の時は肩持ってキックでプール内を旅行し、運動量を上げる。
~省略~
・ラストに、ゴーグルまでしゃがんで見よう!と口をたこ焼きして顔つけ・壁持ち顔付け・目を開けてインストラクターの指が何本あるか数える練習。
・最後は頭全部を潜ることに成功。

<体験レッスン後の保護者様より>
レッスン前は泣いて嫌がって不安でしたが、挑戦している子どもの姿を見て感動で泣いてしまいました。
親とだとどうしても喧嘩になってしまい、家でもふさぎこんでしまうので・・・。先生に根気よく教えて頂いたおかげです。
レッスン終了後にも、先生とのレッスン楽しかったので次も頑張ってみると言ってくれてよかったです。

 

<レッスン頻度>
月1~2回

 

<成果>
●3か月後:プールと練習に慣れてきました。シャワーを嫌がらずに出来るようになり、家でもシャワーが浴びられるように。だるま浮きの姿勢で怖がるのですが、けのびの導入まで出来ました。諦めない気持ちが強くなってきて、水を誤って飲んでしまってもトライし続けます。

 

●6か月後:冬場は休みたいということで半年ほど空いてしまいました。半年経過後、同じことをチャレンジしましたが、再び怖いイメージがついてしまったようで、復習をしっかり行いました。
冬場でも室内プールは温かくなっているので、スタミナをつけるということ、やったことを忘れないためにも(そして何よりもご本人様がまた悲しい思いをしないためにも)今後は定期的に受講していただき、目標達成を目指すようご父兄様とお話致しました。

 

●1年後:レッスン回数を月2回から3回に増やし、復習を行いました。ご本人様が自信をもってレッスンに臨んで頂いたおかげで、クロール25Mを達成!夢のような上達ぶりにご家族と一緒に喜びました。しっかりと水慣れを行ったことで、クロールのフォームが美しく、指導している側としても感動しました。
学校の水泳授業では平泳ぎまでをやるとのことで、当初はクロール25Mを目標としていましたが、平泳ぎと背泳ぎの指導に入ります。

 

●2年後:背泳ぎ、平泳ぎ、バタフライを体得。
100Mをターン込で出来るようになりました。メドレーで泳げるようになりたいと、ご本人から希望がありましたのでメドレーの練習を行っています。タイミングの取り方、リズム、フォームともにセンスの良さが光ります。学校の授業でも、自分ほどきれいに泳げる人はいないと先生に褒められたよ!と教えてくれました。

 

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現在は、ご自分の得意なスポーツに水泳をおき、タイムアップなどにも挑戦していらっしゃいます。

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水慣れは、水泳習得には欠かせない大事な部分です。
しかし、水慣れをしっかり行うことで、浮く感覚を体で覚え、泳法の習得が比較的スムーズになります。

 

今回の生徒様のレッスンについても、水慣れまでは少々時間を頂きましたが、そのおかげでしっかりと水の中の感覚を養う事が出来、泳法の習得はただ形とリズム、タイミングのポイントをお伝えしただけでクリアすることができました。

 

前回お伝え致しました通り、アプローチ方法は様々ですが、きちんと原因とその要因を理解した上で指導にあたることは非常に重要です。

 

アクアでは、個人指導にこだわってレッスンをご提供させていただいております。

水泳でお困りの際には、お気軽にご相談頂けましたら幸いです。

 

次回は、「クロールの習得までにかかる期間は?」です。

 

水泳の家庭教師アクア

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