2006年8月
ガテン 33号
学校の体育は一方通行の指導になりがちだ。確かに一人ひとりに十分に目が行き届かないのも、仕方のないことかもしれない。
「体育が苦手な子は運動神経が悪いというよりも、表現の仕方がわからないだけのことが多い。教科書の指導法が合わない子だっています。私たちの仕事は水泳であれば、まずなぜ泳げないのかをチェック。そしてその生徒に合ったメソッドを考え、指導していくことなんです」
サッカーや柔道をはじめ、実に20種以上のスポーツを修得してきた小倉さんだからこそ、編み出せる練習法もある。
「ただやらせるのではなく、その練習の意味を理解してもらうことが大切。生徒の年齢に合わせ、理解できるような言葉に直して、理論的に話してあげるようにしていますね」